DARK BLOOD


夜中に観た映画。『DARK BLOOD』。


ダーク・ブラッド [DVD]

ダーク・ブラッド [DVD]



監督ジョルジュ・シュルイツァー、主演リヴァー・フェニックス
1993年10月31日、この作品の撮影終了前にリヴァー・フェニックスが23歳の若さで急逝。お蔵入りとなったまま長い月日が経ち、2007年、監督のジョルジュが大病で倒れます。彼は自身最後の作品として、この『DARK BLOOD』を完成させることを決意。そして2013年(日本では2014年)リヴァーの遺作として公開されました。




〜あらすじ〜

かつて白人によって奪われ核実験場となっていたアメリカ西部の荒野で、ハリーとバフィー夫婦は車が故障し立ち往生する。そのとき小さな光に導かれるように訪れた先に、世間との関係を絶ち1人で暮らす青年ボーイがいた。
彼は妻を白血病で亡くし、もうすぐ世界の終わりが来ると考えていたが、美しいバフィーに心を奪われ生きる気力を取り戻した。バフィーも美しいボーイに惹かれていくが、一方ハリーは事あるごとにボーイと対立することとなる。







多分この作品を手にする人はリヴァー・フェニックスのファンの方ばっかりなんじゃないかと思います。
何を隠そう私もリヴァーの大ファン。
高校3年生のとき、音楽の授業で『STAND BY ME』を観た瞬間、この美しい少年に心奪われました。笑
ですので、『DARK BLOOD』が公開されたときすごく嬉しかったです!(忙しすぎて映画館に観に行けなかったのですが...)


さて、映画の感想ですが、監督の言葉を借りると、「2本しか脚のない椅子に3本目の脚を足すように。4本目は永遠に失われたまま。」と、不完全な映画をなんとか1本の映画として成り立たせた感じですね。
主演であるリヴァーが亡くなっているので仕方ないことだと思います。

撮影ができていなかったシーンは、背景の写真などが入り監督のナレーションで進めています。
このシーンをリヴァーが演じてたらどんな感じやったんかなーって考えるだけで胸が苦しくなります。

リヴァー本人の生い立ちがなかなかぶっ飛んでいるせいか、少し狂気じみた役が似合うと私は思っています。(褒めてます。)
ですので今回のボーイ役は適役だったのではないでしょうか。



長い年月を経てようやく世に出たリヴァーの遺作『DARK BLOOD』。
映画としては足りてない部分が多いですが、名優リヴァー・フェニックスの最後の姿として、ぜひ一度観て頂けたらと思います。